目次
あらすじ
保健委員の主人公は、いつも隣の席が空いていることを不思議に思っていた。
一年生の頃同じクラスだったという同級生から、空席となっている『夜見川みやこ』のことを訊き出し、放課後、保健室に向かう。
そこにいたのは綺麗な黒髪の、どこか透明感を漂わせる女子生徒。
自分の居場所を保健室だと語る彼女は、その魅力を教えてきて……。
しかし主人公はそんな彼女を教室に連れ戻そうと、毎日保健室に通う。
いつもはからかい気味に接してくる夜見川さんは、次第に胸の内を明かし始めて――。
これは、少しミステリアスな夜見川さんとの、二人だけの放課後を綴った物語。
トラックリスト
■【Track01.保健室へようこそ】(10:41)
隣席の女子生徒が保健室登校をしていると知ったあなたは、彼女を復帰させようと放課後にその場所を訪れます。
保健室で寝ていた女子生徒――夜見川みやこは、しかしあなたの話を聞こうとしません。
これ以上の会話を続けたかったら隣に座ってと言う彼女に、あなたは従い……。
その反応を面白がった夜見川さんは、ベッドで隣り合うあなたにからかいを仕掛けてきます。
■【Track02.秘密の添い寝…しよっか】(10:43)
翌日の放課後も保健室にやって来たあなた。
再度「教室に戻った方が良い」と説得するあなたに、夜見川さんは「あー、保健室の良さ…分からないんだ。人生損してるねー」と返し、保健室の魅力について語り始め、ついにはベッドを勧めてきます。
言われるがままベッドに寝たあなた。
その隣に、なぜか夜見川さんも来て添い寝をすることに。
そして、至近距離から保健室登校の魅力を語り始めます。
■【Track03.一緒にお弁当】(07:42)
翌日。今度は昼休みに保健室を訪れたあなた。
いつも一人で昼食を摂っている夜見川さんを気遣っての行動でした。
一緒にお弁当を食べる中、夜見川さんはあなたの口にしている卵焼きが
気になりだして……。
■【Track04.耳かき、してあげよっか】(19:45)
それからも、あなたは毎日のように保健室を訪れ、夜見川さんの話し相手になったり、お菓子を差し入れ、ノートのコピーを欠かさず渡したりしていました。
そのお礼に、夜見川さんは「耳かき」の提案をします。
■【Track05.私の本当の居場所】(10:55)
放課後。
あなたはいつものように夜見川さんの許を訪れます。
しかし、いつもとは違う場所、違う雰囲気で……。
夜見川さんは、語り始めます。
私の、本当の居場所は――
■おまけ
ジャケットイラスト(ロゴあり・なし)+フリートーク(05:59)
収録時間:65分
『保健室登校の夜見川さん』のレビューと感想
人生は劇的ではない
人間が誰しも何か劇的なエピソードを持っている、というわけではないと思うんです。
保健室登校のヒロイン、夜見川さんと過ごすひと時を描いた本作。
夜見川さんは最初から妙に近い距離感で話しかけてはくるけれど、その反面明確に壁を作ってもいます。
どうにも核心にまでは踏み込ませまいとするところがあるというか……
聴き手にも、序盤のトラック1や2では都度都度距離を置くような、突き放すような言動を投げかけてきます。
そんな態度に変化が見られるのはトラック3のお弁当トラック。
ここで初めて「またね」という言葉で締めてくれます。
やっと夜見川さんに受け入れてもらえた瞬間です。
でも、この関係性の変化に至るまでに何か特別劇的なイベントがあったかといえばそうでもなく。
ただただ、3トラック分、一緒に過ごした時間だけがあっただけなんですよね。
でも、現実でも人間関係ってそういうものではないかなと思うんです。
徐々に熟成して変化していくものなのではないかなと。
その後のトラックで夜見川さんが保健室登校になった事情も明らかになるけれど、それもやっぱり劇的な過去というほどのものではなくて。
派手な事なんて何も無くても、時間は流れるし心は移り変わるし関係性は変化していく。
保健室という小さな舞台で流れるそんな時間を切り取った、とても優しい作品でした。
シナリオコンテスト受賞作ということもあり、全年齢向けですがASMRよりドラマ重視の作品です。
保健室での出会い
自分の居場所は保健室だといい、授業に一切出ない、少しミステリアスでからかうのが好きな夜見川さんと保健室でいろいろ話したり、添い寝したりお弁当食べたり耳かきしてもらったりします。
よくある音声作品と違い夜見川さんは最初聞き手に対し非常にドライで、あくまでも面白いおもちゃぐらいの扱いでしたが、トラックが進むごとにだんだん態度が変わっていくのが素晴らしかったです。
浅見ゆいさんの声と非常に相性のよいキャラでした。
夜見川さんも主人公(聴き手のキャラクター)も魅力的
良い意味で期待を裏切らない、どちらかと言えば王道な感じの展開で夜見川さんとの物語を楽しめる、ストーリー重視の作品でした。
浅見ゆいさん演じる夜見川さんは、意地悪やSっ気が強いという訳ではないけれど、相手よりも余裕があってサバサバしている雰囲気、、だけどどこかかわいい所もあるツンデレさん的な女の子。
これぞThe・CV浅見ゆい!(個人の見解です)という、浅見ゆいさんが演じるべくして生まれたようなキャラクターと言いたくなるくらいぴったりのキャスティングとお芝居だと感じました。
比較的長くはない作品なので、もっと二人の物語を聴いていたくなってしまいました。
続編、超希望です!笑
『保健室登校の夜見川さん』の体験版
お買い得情報
キャスト
浅見ゆい 様
Twitter:https://twitter.com/y_asm
HP:http://butterfly.holy.jp/
【イラスト制作】
Massan 様
Twitter:https://twitter.com/Massan0327
HP:https://m-family.tumblr.com/
【企画・シナリオ制作】
あすきぃきゅーぶ 様
Twitter:https://twitter.com/tukasa_ascii
HP:https://asciicube.wordpress.com/
【ロゴ制作・レイアウト】
にくじゃが王子 様
Twitter:https://twitter.com/nikujyagaouji
けいまる 様
Twitter:https://twitter.com/K027
HP:http://kmarustudio.wixsite.com/kmaru-studio
【効果音制作】
AVerY 様
Twitter:https://twitter.com/AVerY560215
【制作】
響庵
Twitter:https://twitter.com/hibiki__an